05167-180618 教育(education)とは学生の力を引き出す(educeする)工夫
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それに対して「ひとつひとつにこんな風に“道具の力を引き出す”工夫があるんですね。」とのコメントをいただきました。ありがとうございます。
「道具の力を引き出す」工夫は同時に、道具によって「自分の力を引き出す」工夫です。教育(education)とは「相手の力を引き出す(educe) 」工夫ですから、道具という相手の力を引き出し、自分という相手の力を引き出す工夫が、学生という相手の力を引き出す教員としての工夫につながります。
shio.iconの授業とゼミは、YMCAのキャンプスタッフとしての30年間および大学教員としての20年間に重ねた工夫に満ちています。shio.icon自身の工夫と、他者から学んだ工夫を咀嚼した工夫。それらが混然一体となり、新たな工夫を生みながら、日々の授業が展開します。
授業は生もの。ゼミも生もの。
授業やゼミの都度、相手(学生たち)の状況によって最適な工夫をする。新たな工夫を日々試す。
毎回、現場で工夫。だから授業は工夫の産物。
工夫の目的は、学生の力を引き出す。つまり「授業の工夫」とは「学生の力を引き出す工夫」。
「道具の力を引き出す工夫」、「自分の力を引き出す工夫」と同じく、教育とは、「相手の力を引き出す工夫」です。
自分の工夫は積極的に人に伝える(give)。他人の工夫を学べる(given)機会には積極的に参加します。
お料理教室はその一つ。単なるレシピならwebで無数に読めますが「工夫」はその行間にあって表現されていない(ことが多い)ため、自分から(お金を払って)学びます。お料理教室に通い始めてまだ1ヶ月半、6回だけですが、すでにそこで学んだ工夫と練習によって身についた「コツ」多数。 web自体がもともと工夫の交換空間であり、Scrapboxはその加速装置。それゆえ積極的にScrapboxを使っています。
自分の工夫を紹介(give)し、他人の工夫に学ぶ(given)。その好循環が社会を潤します。「Give, and give, then given.」です。giveを繰り返していればやがて人からgiveを受ける。
Scrapboxが提供する「工夫交換空間」はgiveの交換を加速します。
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